文字列のマークアップ
文字列とは、要するに文字の集まりのことです。
つまり、文字列のマークアップとは何を言いたいかというと、文章の一部分に特別な意味を持たせることです。HTMLを用いてそういった意味付けをすることを、マークアップといいます。
今、「文章の一部分」というところが、恐らく太字になってそこだけ目立っていると思います。これは、その部分が強調されているのです。そのための要素があります。それがem要素です。つまり、例えば次のようにします。
<p>私は犬よりも<em>猫</em>が好きだ。</p>
今まで出てきた要素と違うところは、文の途中に混ざって要素があるという点です。このように、文章のある一部分だけをマークアップする要素をフレージング・コンテンツと言います。大抵、フレージング・コンテンツの子となるのはフレージング・コンテンツだけです。また、普通の文字(テキスト)もフレージング・コンテンツに含めて考える事が多いです。
em要素
要素の種類
フレージング・コンテンツ。
子
フレージング・コンテンツ。
意味
強調。
次に、同じように文の一部をマークアップする要素を紹介します。それはstrong要素です。
strong要素
要素の種類
フレージング・コンテンツ。
子
フレージング・コンテンツ。
意味
重要。
strong要素は、重要を表す要素です。例えば、こんな感じです。
<p>明日は<strong>朝9時</strong>集合です。遅れないようにしましょう。</p>
この文では、重要な事項である集合時刻に対してstrongが用いられています。このように、ある部分に「ここは重要である」という意味付けをしたい場合に、strong要素を使ってマークアップすればいいのです。
em要素の強調と比較すると、em要素は、筆者や話者が特に伝えたい部分に用いられます。もちろん、特に伝えたいことが重要な事柄である場合はstrong要素を使うこともできます。この「強調」と「重要」の使い分けは難しいですが、うまく使い分けられるといいですね。個人的には、一概にそうとはいえませんが、客観的に大事な事柄が重要で、個人的に伝えたいことが強調という感じを基本としています。
ちなみに、このem要素やstrong要素は、複数ネスト(入れ子)させることで意味を強めることができます。例えばこんな感じです。
<p>明日は<strong><strong>朝9時</strong></strong>集合です!!<em><em>絶対に</em></em>遅れないように!!</p>
その他にも、重要でありかつ強調したい場合には、emとstrongを両方使ったりとかも考えられます。